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あおばのつどい第1回
未明に台風が通り過ぎるまで、開催できるかどうか微妙でした。ふつう行う前日の呼びかけも、台風の動きによっては高齢者の気持ちの負担になりかねません。明けてみると、やや暑いのが難ですが、台風一過の晴天です。しかし、季節外れの台風は、ご近所に大きな爪あとを残していました。あるお宅の前を通りかかると、まるで、塀など元からなかったようになぎ倒され、塀の上の瓦が散乱しています。何が起こるかわからない世の中、いざというときの結びつきの必要性を痛感します。 Aさんのお話@現在の生活について同い年の夫と二人暮らし。買い物はヘルパーさんと一緒に行き、配達してもらう。調理には手間をかけている。2年ほど前骨折し、2月ほど入院し、車いすとなったが、今は近くまでなら杖で歩ける。ろうそくの火が消える前に明るくなるというが、最近は自分でも不思議なくらい、気力、体力が充実している。社説も含め、新聞を隈なく読むのが今の楽しみ。 A地域との関係について回覧板などは姿が見えれば手渡しするが、いつもはポストに入れている。あいさつはしているので、地域との関係は悪くないと思う。近くに買い物に出かけたとき激しいにわか雨にあい立ち往生していると、向いの奥さんがこの辺で買い物しているのではないかと見当をつけて迎えに来てくれた。民生委員が誰かはあまり記憶にない。見守りカードを記入するよう渡されたが、必要性を感じないので、登録していない。 B活動についてデイサービスにも少し通ったが、あまり意味を見いだせなかった。俳句を長年たしなみ、かつては東京の句会に定期的に通っていた。地域の「俳句の会
を紹介されて出てみたが、満足できず数回でやめてしまった。今は、もっぱら、新聞に投稿し、たびたび採用される。人に俳句を手ほどきすることなどまったく考えていないし、本も感想など言い合うよりひとりで自由に読むのが好き。歌やフラワーアレンジメントにも特に興味はない。 あおばのつどいを開催して地域での高齢者だけの生活がいずれ立ち行かなくなるというのは、支援する側の思いです。しかし、ご当人は、その時はその時、今はだれにも合わせることのないマイペースの生活をできるだけ長く楽しみたいと考えているようです。両隣だけでなく、地域に「顔が見える関係」を作っていくのは、なかなか難題です。自宅以外の高齢者の第二の居場所とするためには、プログラムの魅力と人との関係を自然に作っていくスキルと両方が必要とされていると感じます。(小)
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