あおばのつどい

第2回

 朝から容赦なく強い陽ざしが照りつけ、近くの無人販売所のいんげん豆が、すでにビニール袋の中でゆだっているようです。(後から、この日は、今年初めての猛暑日だったことがわかりました。)
冷たいおしぼりとウーロン茶、プチゼリーは用意しましたが、こんなに暑い日に高齢者に来ていただいて、熱中症になったらどうしようとハラハラドキドキ。そのうち、ブレーンヨガの講師をお願いした矢ノ下先生が、帽子、タオルマフラー、アームカバーの完全装備で、汗を拭き拭き、到着されました。 お声かけした数人の80代の方々は、いずれも自主的に?参加されず、ほっとするやら、矢ノ下先生に申し訳ないやら……。主催した西田さんと私が、みっちりヨガの特訓を受けました。
まずは、「丹田たたき」に「腸運動」。深い呼吸をしながら、頭、肩、腕、体幹、足と叩きほぐすうちに、身体全体の血行がよくなって、あちこちから汗がしたたり落ちてきます。難しい動作やポーズは一切なく、まるで全身をもみほぐされたようで、なんともいえない爽快な気分です。互いに手をつないで、身体を反らしたり、ラインダンスのように足を上げたり、スクワットしたり…。ひとりでは難行苦行のこんな動作も、みんなですると足取りも軽く、楽しくできるのが不思議です。「普段は意識しないと口呼吸していることが多いですが、ゆっくりと鼻から吸い込んで吐くと、深い呼吸になりますよ」と矢ノ下先生。呼吸ひとつで、せかせかしていた日常から解放されると実感しました。
前回、出席されたAさんとは、手紙のやりとりが続いています。「電話は耳が遠いし、手紙なら好きな時に書けるから」とおっしゃるAさん。お返事を書くと、一両日のうちに、お返事が返ってきます。昔のご苦労を知ることができ、歩んでこられた人生が彷彿と浮かびます。高齢者のお話をうかがって冊子にすることは、これまでも考えてきましたが、手紙は自発的で、お好きな方にはいいかもしれないと思います。ただし、お手紙をいただいてから、あっという間に時が過ぎ、常に負債を抱えているような気分なのがやや難ですが(笑い)。 絵がお好きで。絵手紙も書かれるAさんは、車で外出された折に、美術館に立ち寄られたとか。文化の香り高い青葉区の高齢者には、ただつどうだけでなく、ふさわしい企画が必要のようです。(小)

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