音楽広場

第2回

音楽に親しむ


 雪の予報に気がもめた2月27日の昼下がり、青葉台コミュニティハウスにて、第2回音楽広場を開催しました。前々回出席された80歳のAさん、5年の特養勤務を終えて次のスッテプを模索しているCさん、地域でデイサービスを主催され音楽療法を取り入れたいDさん、フリーの編集者のEさんとまずは4人で始めていると、少し遅れて前回出席された支援者Bさんが、施設に入所されている高齢のお母さまを伴って参加されました。前中講師とスタッフ(西田、小畑)を含め総勢9名の女性たちが、なごやかに音楽に親しみます。


春が来た


  まずは、ゲーム感覚で発声しながら、どのくらい息が続くか挑戦です。年とともに肺活量が少なくなり呼吸が浅くなるということですが、「少し負荷をかければ改善できますよ」という講師のことばに励まされ、みんなでトライします。次に全身から力を抜くと発声もよくなるということで、俳優某さん直伝の「タコダンス」でくねくねと硬直した身体を緩めます。指ストレッチで指と脳を刺激した後、指で左右交互に2と3を示しながら、「春が来た」を歌います。「楽勝ですね」と講師が声をかけているところをみると、どうやら頭の中は「???」で格闘しているのは私だけのようです。見ているのは指だけなので、周囲の様子は定かではありませんが。


笑いがあふれる


 今回用意してくださった歌は、春にふさわしい「春が来た」「早春賦」「りんごのひとりごと」「ラララ、赤い花束」の4曲。歌の由来や作詞・作曲者の説明もあり、斉唱もしますが、それだけではありません。一通り歌ったら歌詞は見ずに、また、が抜き、た抜き、に抜き等で歌い、ひたすら脳を鍛えます。適度な緊張はありますが、そこかしこで思わず笑い声があふれます。 後半は、特養で余暇活動としてハーモニカ―を吹いていたというCさんの演奏に合わせ、みなで「ふるさと」を歌います。ペーソスあふれる音色に物悲しいような、昔懐かしいような…。最後に恒例の「夕焼け小焼けを」手話つきで歌って締めくくります。


自立した生き方


 あっという間に1時間半が過ぎ、お茶を飲みながらしばし談笑し、情報交換です。前回はけがで来られなかったというAさんに改めてお話をうかがうと、ひと月ほど前自宅で転倒し頭部をぶつけ、かなりの出血だったため救急搬送され何針か縫ったということでした。しかし、「私は4人の親を看とりました」とおっしゃるAさんのことばには、人に頼らず気概を持って生きていく高齢者の姿が見えました。 さて、次回ですが、年度末のせいか、コミュニティハウスの予約はほぼいっぱいで、春分の日で祭日の3月20日(水曜)13時半から開催の予定です。(小畑万里)

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